エストニア Estonia に生きる

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築百年古民家リフォーム〜その1トイレ造作〜


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エストニアに移り住んでから四年目に突入し、

ここにきて大きなイベントが始まろうとしています。

移住して最初に住み始めたのはお義母さんが以前から住んでいたアパート。お義母さんは別の家に移り住みました。

2部屋と小さなキッチンという間取りでソ連時代に建てられた集合アパートの一画です。

中心地にも近いしバスなどの交通の便も良いので私は大好きです。

 

しかし、子供が3人になり家族5人で二部屋のアパートにずっと住むのが無理があります。

なので移住当初からも旦那のおばあちゃん家に住む構想がありました。

ばあちゃんの子供たち(旦那の父や叔父叔母たち)は自分の家も別の所にあることだし家を貰ってもすぐに売ってしまうという意見の様でした。

なので孫でおばあちゃんおじいちゃん子だった旦那が受け継ぐという話になったそうです。

 

おばあちゃんちは当初はお化け屋敷の様な家でした。ぼっとん便所で、玄関はボーロボロ、キッチンは床がガタガタで土足オッケー、倉庫には得体のしれないものがたくさん置かれ、クローゼットには誰も着る予定が無い服の山。ソ連時代を経験したばあちゃんが言うには新しいものがたくさんあったりキレイすぎる家は戦争になると全部取り上げられちゃうから昔のままが良いと。

 

おばあちゃん家は街からわりと近いし周りの家は新築やキレイにリフォームされている家ばかりなのでその周りの様子から見ると、比べては申しわけないですが、ばあちゃん家のお化け屋敷さは私には衝撃でした。(笑)設備も部屋も不十分だしこれじゃ一緒に住めないと、徐々にリフォームすることになったのでした。

 

最初に始めたのはトイレ。ぼっとんトイレはぎりぎり同じ建物内ですが玄関にあるので冬になると氷点下になっちゃうぼっとんトイレは高齢のおばあちゃんにとっても使い辛いだろうし、なんなら臭いも気になる。

いろいろ話あってトイレを移動して倉庫のように使ってた3畳くらいのスペースに水洗トイレと洗面所、洗濯機置き場を。


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窓を最新の3重窓にして壁は自然素材の漆喰、床はコンクリートで整地してからフローリングに、天井は木の板で。

実は以前にもトイレをこの場所へ作るという案があったらしく下水パイプは既に設置済み、しかし実現してなかったようです。


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お義父さんの紹介で知人のおじさん(普段は小さい劇場で演劇する役者さん)が左官職人らしく漆喰壁塗りを手伝ってくれました。

ちなみに旦那の父は大工さんで自分の家も改修していて、いろいろ道具も技術も時間もあるのでちょいちょい助けてくれて本当に助かります。


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以前の床下は砂が敷いてあるだけだったのでパイプを通して井戸水のポンプとフィルターも移設して、モルタルで均しました。そしてその上にフローリングを貼りました。
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一面だけ緑の壁に塗装してほかは真っ白です。便器と手洗いはイタリアのVitraという会社のを採用。便座はeBayで買った韓国製の保温便座に取り替えましたが、3年使って壊れてしまいました。現在は既存の便座に取り替えて使用中です。

旦那は日本の温水洗浄便座が欲しいみたいで日本に行ったら買ってきたいみたいです。



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思考錯誤して作った洗面

木材店に行って天板や支えの木などを自分たちで買ってきて取り付けました。

 

そして無事にトイレ製作が完了したのでした。

 

使用していると改善点がいろいろでてくるので

これからも進化させるつもりです。

 

リフォーム編つづく